IThaiのブログ

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タイ・バンコクでの伝統的な結婚式を紹介します

先日、タイで結婚式を挙げてきました。
僕の奥さんはタイの人なのですが、タイ女性の強さに押されて、日本でやるかタイでやるかを考える暇なく、タイで結婚式をやることになりました。それでも、タイの結婚式は仏教の厳かさを体現していて、とても興味深かったので簡単に紹介しようと思います。

タイの結婚式は昔ながらの伝統の結婚式で、仏教といくつもの習わしや儀式から成り立っています。イメージとしては日本の神前結婚式に似ています。結婚する当人達の希望によって、習わしや儀式を簡素にしたり、豪華にしたりします。聞いたところによると、地域によっては村人総出の一大イベントになるらしいです。

結婚日は日本と同じでお日柄の良い日を選びます。タイには有名な占い師(fortune tailer)がいて、人によっては結婚式の相応しい日を選んでもらうこともあります。

結婚式の招待状は日本と同じように手紙ですが、日本ほどは体裁に拘りはないようで、見た目もシンプルなかわいい感じの招待状が多いと思います。

後で述べますが、タイは物価が日本と比べて安い(約3分の1)ので、結婚式費用も安く抑えられます。

また、タイ人は写真好きで儀式の間の所々で親族や参加者との写真撮りタイムがあります。とても違いを感じたのは、新郎新婦の当人なら1回の結婚式で撮られる写真回数が1000回を越えるところです。笑顔を作るのはなかなか疲れます(笑)。

場所

結婚式はホテルや新婦の家で行うことが多いです。私の場合はホテルで執り行いました。習わしや儀式に伴ってホテルのホール、廊下、寝室、屋外などいろいろ場所を変えて行います。

日程

日本と違い、朝はとても早くから始まります。朝は午前2時に起きて、衣装の着付けや化粧の身支度をして、朝7時に開始です。当人と親族は結婚式前日はホテルに一泊します。朝7時くらいから始まり、2日目の夜まで続くこともありますが、私の場合は1日目の14時くらいまでの短いバージョンでした。

規模・参加者

結婚式の参加者は一般的に200〜1000人規模になります。主に親族や友達、同僚などが参加されますが、1人の知り合いにつきその家族全員が参加する場合があるので、このような大人数になるのでしょう。

衣装

タイの結婚式での儀式はタイの伝統的な衣装を着ます。披露宴は白のスーツと純白ウェディングドレスです。また結婚式の参加者は黒の服は禁止されています。黒の服は葬式のときに着ます。ただ今はそれほど厳しくないようです。

結納金

新郎から新婦の両親に対しては結納金があり、金額は新婦の学歴や家族によってまちまちですが、100万から300万円くらいになります。また、新郎から新婦へは金の装飾品(ネックレス、ブレスレッド等)を送ります。だいたい5バーツくらい。タイはバーツがお金の単位ですが、ここでいうバーツは重さの単位で、主に金を計るときに使われます(1バーツは15.2g)。結婚指輪はダイヤモンドと金の指輪を買います。

ご祝儀

ご祝儀は人によって違いますが、一般参加者で1000バーツ、親族で10000バーツくらいでしょう。 (1バーツはだいたい3~4円なので、3000円から3万円くらいです。)お金を包む紙も日本のものよりずっと簡素です。

参加者へのお返しギフト

日本程高価なものはではなくて、1つ200~300円ぐらいの簡単なギフトのお返しをします。

結婚式費用

オプションや参加者の規模によって違いますが、通常のプラン+参加者が200人規模で約20万バーツ(日本円で60万から80万円)くらいです。タイの物価が日本の物価の約3分の1と考えるとタイの感覚的には日本の費用と同じくらいですね。

儀式

いよいよ、以下は私が体験した儀式です。


タイ僧侶にタンブンを行う儀式

一番最初は僧侶へのタンブンでした。タンブンは僧侶に主にお水、食事、日用品等を渡します。まず僧侶が9人が新郎新婦、親族、参加者の前に横一列で座ります。新郎新婦は僧侶横の仏壇の蝋燭に灯して、お水をお供えします。次に、僧侶からは念仏と祝福のお水をかけて頂きます。そして僧侶に食事をお供えします。僧侶の食事が終わると、新郎新婦が僧侶に日用品をお供えして終わりです。

常に新郎新婦は二人で力を合わせて行いますが、お供えのときは新婦が新郎より少し前に座ることで、家族生活で新婦がより力を持つことができると言われています。

仏壇の前でお祈りをする儀式

ホテルの屋外に設置した大きな仏壇に対してお祈りします。

新郎側が列を作って新婦を迎えにいく儀式

新婦側は新婦側に渡す結納金や金、バナナの木、お菓子などをカンマークと呼ばれる器に載せて新婦のところまで運んでいきます。面白かったのは、新郎が新婦を迎えにいく道中(廊下ですが)で新婦側の2名1組が行進を糸を使って関所みたいに何カ所も通せんぼしてきます。

この時、新郎側は「何しにきたの?」など聞かれ、また少額のお金を二人に渡したり、大声で叫ぶ、踊りを踊る等をすることでやっと通してもらいます。

花びらをまく儀式

新郎新婦の両親が低い舞台の半円状に並べられた椅子に座り、椅子に囲まれた中心に新郎新婦が正座で座ります。 新郎側が持ってきた結納金や金、お菓子などを置いた台の隣に新婦の母親が座り、結納金を皆に見せびらかします(笑)。次に花びらを時計回りで結納金や金の周りに落としていきます。

結婚指輪の交換

金の指輪やブレスレッド、ネックレスを新郎新婦が交互につけていきます。写真タイムなので1分ぐらいかけてゆっくりつけます。

参加者に手に水をかけてもらう儀式

ランプのような容器に水を注いで一杯にします。初めに両親が新郎新婦それぞれの手にランプからゆっくりと水を出してかけていきます。その後は順番に親族から水をかけて祝福してもらいます。

新郎新婦がベッドで良い夢を見る儀式

新郎新婦の両親がベッドに横になり、子沢山、宝くじが当たるなど良い夢を見た振りをします。その後、新郎新婦が同様に、ベッドに横になります。将来良いことが起こる前兆になります。

披露宴

披露宴では新郎新婦の入場、ウェディングケーキカット、シャンパングラス、インタビュー、ウェディングトスなど日本の結婚式披露宴とほぼ同じです。

以上ですが、14時まで休む暇や食事の暇なくぶっ続けでした。盛りだくさんにみえますが、実際にはこれはとても短いです。皆さんも一生に一度の結婚式なので思い出に残る良い結婚式にしたいですね。今後タイの結婚式に参加される方は参考にどうぞ。

ステキな外国人に恋したら英語がペラペラになりました。

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